開催された2日間で、子どもから大人まで300人以上が訪れました。

(来場者)「被害者の遺族は、自分が思っている以上に辛いということを感じました」「交通事故で亡くなった方が多いので、安全運転を心がけて運転しようと思いました」

旅するメッセンジャー

会場では4年前に大分市で時速194キロの車による死亡事故で亡くなった小柳憲さんの姉、長文恵さんが講演。裁判までの長い道のりや、遺族としての思いを語りました。

長文恵さん:
「死亡事故を起こしたら加害者も被害者も一生を奪われるのである。そして遺された家族の平穏な暮らしも同時に奪われてしまうことも知ってほしい」

被害者の等身大パネルに設置されている秒針だけの時計。訪れた人々の胸を打つメッセージとともに、命の鼓動として時を刻み続けています。

鈴木共子さん:
「来場者がメッセンジャーと向き合い、自分事として受け止めてもらったと感じています。開催を通じて息子たちは数えきれないほどの人たちと出会ってきました。悲しいけど良かったと思います。理不尽な死を無駄にせず、現在進行形の存在として新しい物語をつくっていきたいと思います」

生きたくても生きられなかったメッセンジャー。被害者も加害者も生まない社会の実現に向け、これからも活動は続きます。