究極の絶望と悲しみの信じられない世界
大分での本開催は11年ぶり。会場に並ぶ148人の等身大パネルが並び、このうち5人は大分県内の関係者です。
宇佐市の浜崎満治さんは2007年、高校生だった長女・奈那さん(当時15歳)を交通事故で亡くしました。奈那さんは自転車で学校から帰宅中、後方から来た脇見運転のトラックにはねられました。

~浜崎さんのメッセージ(抜粋)~
『あと少しで「ただいま~」だったのに…家に帰ってきたのは微笑んだままの亡骸。あれから始まった究極の絶望と悲しみの信じられない世界。平凡な家族4人の生活がどんなに幸せだったか。過ぎ去った時を取り戻すことはできない、それは分かっている。それは分かっているのだけど…わがままな私は、それでも願う。あなたの笑顔に逢いたい』
浜崎満治さん:
「色んな人に見てもらって、覚えてもらってこんなことがあったんだよと。奈那の存在を知ってもらえることが、うれしいです」
また、国東市の佐藤悦子さんは2003年、鹿児島県で起きた飲酒ひき逃げ事件で、次男の隆陸さん(当時24歳)を亡くしました。

佐藤悦子さん:
「いなくなったけど、そばにいる安心感が持てる。彼らの生きる場所であり、私の生きる場所と感じています」