「みんな死んでしまうかもしれない」オルガさんに伝えた夫
元々ダンサーだったオルガさん。首都・キーウで夫のアンドリーさん(53)とレブくんの3人で暮らしながら、子どもたちに伝統的なダンスを教えていました。しかし、ロシアの軍事侵攻で生活は一変します。
(オルガ・クトバさん)「爆発音で目が覚めました。ストレスを感じ動けませんでした。私の夫は非常に心配していました。夫はこう言ったんです。『私は自分の身は自分で守れる。でも3人でいたら守るのは難しい。みんな死んでしまうかもしれない』と」
介護が必要なオルガさんの母親のため、夫・アンドリーさんは国に残り、息子と2人で2022年4月、知人がいた神戸に避難してきました。
家族一緒に暮らしたい思いが抑えきれず、2023年に一度帰国しましたが、連日の空襲警報に悩まされ、8か月で戻ってきました。
キーウで暮らすアンドリーさんとは毎晩、電話しています。
【電話中の様子】
(アンドリーさん)「ほら雪だよ」
(オルガさん)「日本でも雪が降っているわ。こちらは少ししか降らないの。雪はもう見せてくれないの?雪が見えないわ。それだけ?」
(アンドリーさん)「ウクライナでは-18℃の予報が出ているよ」
(オルガさん)「-18℃。きれいね。すばらしいわ」
(アンドリーさん)「家族とは必ず一緒になります。すぐに一緒に暮らせると確信しています。普通の家族のように、一緒に旅行したり、祝日を一緒に祝ったりすると思います」