例えば「子育て」と「親の介護」など複数の“ケア”を同時に行う『ダブルケア』。
このダブルケアに直面している人=『ダブルケアラー』が、晩婚化などによって今後は増えていく可能性があります。

新潟市北区に住む車谷道子さん(45歳)が週5回のパートから帰ると、先に帰宅していた小学2年生の長男・昊央太(こおた)くんが待っています。

「こおたさん、ちょっと片付けるよ。いい?」
「うん」
道子さんは息をつく間もなく、昊央太くんが出したおもちゃを片付けます。

「宿題をちょっとしてもいいんじゃないですか?どうですか?」
「やだ…」

昊央太くんには発達障害があり、道子さんは昊央太くん自身が納得してから行動するようにすることを心がけています。
また、より丁寧なコミュニケーションには時間も要します。