育児と介護の両方を抱える車谷道子さん。
平日の朝は、およそ30分長男の学校まで登校に付き添ったあと家に戻り、祖母の世話をしてすぐに仕事へ。
夕方は、仕事から帰って来て子どもの宿題を一緒にやったあと夕食作り…と、自分の時間はほとんどありません。

道子さんのような『ダブルケア』に直面している人は少なくありません。
国の統計をもとにソニー生命が2023年にまとめたデータによりますと、ダブルケアをする人は全国におよそ25万3000人。女性16.8万人・男性8.5万人で、女性が男性のおよそ2倍です。

また、大学生以下の子どもを持つ男女およそ1万7千人に聞いた調査では『数年後にダブルケアに直面する見込みのある人』は22.5%に上り、今後も増える可能性があるのです。

こうした背景には、晩婚化に伴う出産年齢の高齢化があり、育児と介護の“タイミングが重なってしまう”ことがあげられます。