今シーズンは暖かい気温が続いていますが、積雪量は平年並みとなっています。木々はさまざな方法で春の芽吹きに向け準備を進めています。

(小松範子さん)
「なんか足跡がありますね。ノウサギの足跡です。
大きいのが後ろ脚。ちょんちょんとしてるのが前足。 冬は雪面に足跡が残るので、この動物が朝通ったんだなって楽しむことができます」
二ホンリスや二ホンカモシカなど、普段はなかなか出合えることができない動物も雪の上の足跡からその活動を知ることができます。

また、シラカンバの並木に寄生するヤドリギの実を求め渡り鳥のヒレンジャクの姿も見ることができると言います。
動植物の他にも、冬の景色も魅力の一つで、岩手山や茶臼岳、山々のスキー場など大パノラマを体感できます。

例年では、県民の森から続く七滝の氷瀑が人気ですが、岩手山の噴火警戒レベルが引き上げられ、その登山道は入山禁止となっています。
(小松範子さん)
「改めて岩手山て火山なんだなって自然の驚異を感じるとともに、その中で私たちが生きているというのを考えながら、風景を眺めていかれたらなと思います」
雪の上は自由に進むことができますが、自然観察をする上で注意も必要です。

「道にテープをつけてますけど、雪が降ったばかりだと道がないんですよね。
ずっと真っ白な中を歩くことになるので、常に自分がどこにいるかなって自分の位置を確認しながら歩くようにしてください」

春を待つ木々の冬芽や、動物の足跡を気軽に観察できる県民の森。
25日と2月9日には、スノーシューの体験ツアーも予定されています。