特に影響が大きいのは自動車と関連部材

九州経済調査会 河村奏瑛 研究員
「特に影響が大きいと思われるのが自動車、自動車そのものもそうですし、エンジンだったり、タイヤですとか自動車関連の部材、これが九州からアメリカに対して多く出ているので」
これは2023年の福岡県など九州7県の貿易輸出額です。

九州にとって、アメリカは中国に次いで2番目に大きな輸出相手国で、その額は1兆1700億円あまり。

九州からアメリカへの輸出を産業別に見ると、自動車が46.2%と半分近くを占めていて、自動車関連の企業は関税の引き上げで打撃を受けるおそれがあります。
自動車以外にも影響・・・すでに対策に取り組む企業も
対策を迫られているのは自動車産業だけではありません。

RKB 江里口雄介 記者
「産業機械メーカーです。こちらではトランプ政権への対策がすでに始まっています。」
福岡県うきは市で草刈機や運搬車を製造しているキャニコムは、年間30億円ほどアメリカに輸出しています。
キャニコム 包行良光 社長
「対策っていうのは我々も色々考えていまして、例えば部品で送って現地で組み立てをするっていうやり方であったりとか、あとは在庫を早く先出しで輸出をすると。半年分ぐらいの在庫が上限にはなるんですけど、それに近い台数の在庫をアメリカの方には、今送っている状況にあります」

この日も、アメリカに向けての出荷作業が行われていましたが、残っていたのはコンクリート運搬機2台のみ。
その他は全て出荷が完了していました。