訴える声に「神戸にダーティーなイメージをつけるな」

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 震災の前から神戸で、女性の支援活動を行っていた正井禮子さん(75)のもとにも、性被害を訴える声が寄せられていました。

 しかし、寄せられた「声」を世間に発信すると、一部のメディアはこれに懐疑的な目を向けたといいます。

 (正井禮子さん)「神戸にダーティーなイメージをつけるなと言う人も多かった。性暴力を許さないって言ったことがなぜこんなにもたたかれるのか訳がわからんと思った。でもすごくたたかれるから」

 ある記者からかけられた言葉が今も忘れられません。

 (正井禮子さん)「被災地に希望をもたらす、被災地に光をもたらす報道をしようというのは、メディアの暗黙の了解だったと言われました」