2025年日経平均株価は? アナリストが大胆予想

今年で10回目を迎えた「相場大予想会」。番組でおなじみのアナリスト4名に予想をしてもらうが、毎年なかなか当たらないぐらいにピンポイントで当てるのは難しい。

2025年の予想をする前に、まず2024年の答え合わせをする。年始の日経平均株価は3万3288円で調子良くスタートした。2月22日には、もう抜けないかと思っていたバブルの最高値を抜いて最高値更新となった。それにとどまらず、3月には4万円台を超え、7月には4万2000円までいったが、この後は調子悪くなり、株価の暴落もあった。年の後半は3万8000円ぐらいでずっと推移。4万円をわずかに乗せる場面が何度かあったが、結局4万円台割れで、2024年を終えた。アナリスト各氏には、4月に一度予想修正してもらった。2024年前半の数字が良かった時、4月時点の予想と実際の終値を見てみる。

――終値3万9894円という結果に対して、「ピタリ賞」がある。3万9500円と予想した井出氏だ。

ニッセイ基礎研究所 チーフ株式ストラテジスト 井出真吾氏:
ありがとうございます。でも個人的には全然満足していない。私の見通しよりも実際の株価の方が高いというケースが多い。
――慎重派。慎重に見るから結果外しているというケースが数多くあった。
ニッセイ基礎研究所 チーフ株式ストラテジスト 井出真吾氏:
2024年に関して、数字的には近いが、株価自体は少し出遅れ感があり、実態は山口氏の予想である4万1000円ぐらいではないか。そういう意味では2024年も自分の見通しより、株価の実力はもう少し上だったと思っている。
――井出氏は最高値4万2000円というのも、ほぼぴったり当てた。一方で、高い方で外してしまったのが黒瀬氏。年末4万3000円ぐらいまでいくだろうと見ていた。確かに、春先夏ぐらいの調子でいくと、4万5000円、5万円という気分にもなりたかった。

りそなアセットマネジメント チーフ・マーケットストラテジスト 黒瀬浩一氏:
夏場に日本は少し景気が緩んだ。原因ははっきりしている。自動車の不正、南海トラフ警報が出たことでのイベント中止、かつ米の値段が上がった。ここだけで景気が緩んだが、その後対策を取ったので、2025年以降、今年度は楽観で見ていいと思う。ただ、2024年後半はボックス圏から抜けられなかった。
――井出氏が「実力ベースだったら、正しかったのではないか」というのが山口氏。年末は4万1000円の予想だった。年末もう一押しあれば4万1000円だった。

SMBC信託銀行 投資調査部長 山口真弘氏:
その一押しがなかったという印象。2024年前半、日本株の評価が結構切り上がっていて、「プチ日本株ブーム」みたいなことがあったが、8月の大幅調整でドル円の先高感で、上昇の期待が落ちたことがあり、年末にかけて上値が重たくなったという印象だ。
――野村証券の小髙氏。年末4万2000円の予想だったが、実際は少し低かった。

野村証券 シニア・ストラテジスト 小髙貴久氏:
2024年も今もそうだが、4万円を超える実力はあると思っている。2024年は後半からアメリカ株について行けなかったという部分がある。
――アメリカ株はどんどん伸びるのに、日本株だけ置いてきぼりで、しかも円安が進んでるのに、株高にならないという現象が出始めた。
野村証券 シニア・ストラテジスト 小髙貴久氏:
2024年、アメリカ株は大手テクノロジー企業の人工知能や、その半導体といったものが押し上げていた。日本市場でも前半はその効果で最高値などを取れていたと思うが、後半はその選別が始まって、半導体でも人工知能に属するものとそうでないもの、その部分の評価が高過ぎたというものの調整で、なかなか上がりにくい、横ばい圏に入ったというのが日本株市場だったと思う。
――その辺が2025年の株価はどう影響してくるかが焦点か。