「臨時情報」ってわかりますか?2回目の発表でも「よくわからない」の声

まだよくわからないという声もありましたが、南海トラフ臨時情報についてあらためて確認します。この臨時情報が発表される前提は、起こった地震が次の巨大地震につながるおそれが平時に比べて高まっているかどうか、「時間差で起こる巨大地震に備えるための情報」です。
過去の歴史で南海トラフでは、巨大地震が起こる前に“3つのタイプの異変”がみられることがあることが知られています。

▼「半割れ」…想定震源域の半分くらいが大きく割れたケース
▼「一部割れ」…想定震源域のごく一部で大きめの地震が起きたケース
▼「ゆっくりすべり」…揺れはないが震源域の地盤に異常がみられるケース
このうち13日夜の日向灘の地震では、3つのタイプのうち「一部割れ」のケースに当たるかどうかが検討されました。

臨時情報が発表される流れです。
・想定震源域内で、M6.8以上の地震が発生 または 震源域の地盤に異常な動きが確認される
・その地震が次の巨大地震につながる可能性があるか地震の研究者らが集まって検討する
この検討が開始された合図が「臨時情報(調査中)」となります。そして検討した結果、
・起きた地震がM7以上と認定されると、「関連あり」と判断されて「巨大地震注意」が発表となるのです。

前回、2024年8月に起きた地震では、地震の規模がM7.1と解析されて基準を満たしたので「巨大地震注意」が発表となりました。
一方、今回は最終的にM6.6と判断されて発表基準(M7)に満たなかったので「調査終了」となりました。