お笑いトリオ「安田大サーカス」の団長安田こと安田裕己さん(50)は20歳のとき、地元で被災し、大切な友人を亡くしました。1月15日午後8時に放送されるMBS阪神・淡路大震災特番『刻み続ける1995年1月17日』のインタビューと再現シーンで、あの日現場で起きていたことを振り返った安田さん。「芸人なれや」と背中を押した友の言葉を胸に走り続けています。

■1995年1月17日 大地震の瞬間

あの日のことは鮮明に覚えています。兵庫県西宮市の自宅で寝ていた安田さんは突然、大きな揺れに襲われました。

「本当にびっくりしました。トランポリンで跳んでいるみたい。ガラスが割れたり、目を開けたら、スキーブーツが壁に刺さっていたり」(安田さん)

幸いけがはありませんでしたが、「なんやこれ…」と目を疑う光景が広がっていました。第一印象はまるで漫画の”北斗の拳”のようだったと話します。

「あちこちで火は出ているし、建物は崩れているし。喧嘩している人がいるし。この世のものではない感じ。戦争ってこんな感じなのかなとか、当時の言い方でいうと“北斗の拳”みたいな”世紀末や”と言っていました」(安田さん)