円安に物価高、そして混迷する『年収103万円の壁』と、年の瀬を迎えても今年はお金に関する不安が尽きません。そんな中、12月19日に日本銀行の植田和男総裁が記者会見を開き、政策金利の据え置きを発表しました。

 来年以降、政策金利の引き上げが行われるのか?引き上げが行われた場合に私たちの生活にどんな影響が出るのか?専門家らの見解なども含めてまとめました。

そもそも『政策金利』って何?

 まず、『政策金利』とは何か。簡単に言えば、日本銀行が、私たちが口座を持っているような一般の銀行にお金を貸すときの貸付金利です。

 政策金利などを決定する金融政策決定会合は年に8回、各2日開かれています。日銀総裁や有識者ら9人の他に、財務省や内閣府などの副大臣や官僚なども参加するということです。何かを決定するのは日銀総裁ら9人で、財務省や内閣府などの副大臣や官僚はオブザーバーという形で参加しています。