困窮家庭の声「お米が高すぎて買えません」「お腹いっぱい食べさせてあげたい」
今年夏の「令和の米騒動」以来、新米が出回り始めても米の値段は高止まりのままです。総務省小売物価統計調査によれば、コシヒカリ1袋(5kg)(東京都区部)の2024年11月の値段は3985円で、2023年11月の2367円に比べて1600円以上も値上がりしています。
困窮家庭の子ども支援をしている認定NPO法人キッズドアが支援登録している世帯を対象に行った調査(2024年10月29日~11月9日)でも、米をはじめとする物価高騰で苦しむ声が多く聞かれます。
・お米が高すぎて買えません。子どもたちに満足な食事をさせてあげることができません。お菓子なんて贅沢品です。
・とにかく子どもがたくさんご飯を毎日食べられるように、食の少しだけでもいいので提供や、無料の子ども食堂などがあると助かります。親は毎日 3 食満足に食べられなくてもいいので、なんとか子どもだけでもお腹いっぱい食べさせてあげたいと言う気持ちでいっぱいです。
・物価高で食料品が購入できず、子どもの健康に支障が出ています。この冬もコタツでなんとか乗り切る予定ですが毎年季節を乗り切れるか不安です。食料支援が継続的に受けられると嬉しいです。
キッズドアで食糧支援を担当している川崎法江さんは「とりあえずお米があればなんとかなる、その安心感が困窮する子育て家庭には大事」だと話します。キッズドアが夏と冬に定期的に行っている食糧支援でも、これまで3kgだったお米を、今年の夏から5kgに増やしました。