「幸せ。生きてるなって感じ」町の魅力を発信する“地域おこし協力隊”

山あいにある南越前町に住む、古田崚さん(32)は大阪府箕面市出身で、この町で地域おこし協力隊として働いています。建設業界を辞め、2年前に移住した古田さんは、人口の高齢化が進む南越前町への移住を促す役割を担い、広報誌のほか、県外のイベントなどで町の魅力を発信しています。
 (町役場の同僚)「もともとが関西からの移住者ということで、活発で声も大きくて、すごく話していておもしろいなと思う方です」
 (古田崚さん)「皆さんに面倒見ていただいて、何かわからないことも全然聞けますし、役場の方も、町の方も、いろいろ丁寧に教えてくださる方が多いので、僕としてはすごくやりやすく仕事をさせていただいている感じですね」

家賃1万円の1軒家に1人暮らし。突然やってきた古田さんを近所の人は温かく迎え入れてくれたといいます。
(古田崚さん)「近所に畑をやっている方もたくさんいるので、野菜をいただくこともありますし、都市部に住んでサラリーマンをしていたら絶対関わらない人と友だちになれた」
11月下旬、古田さんは近くの山林に向かっていました。今、力を入れているのが、町の主要産業でもある「林業」の活性化です。人手不足が深刻化するなかで、南越前町での林業を移住者の選択肢に入れてもらうにはどうすればいいのか、自ら現場でチェーンソーも扱い、発信の仕方を探ります。
(南条郡森林組合 川端義治参事)「結構うまくなってきている。雨の時も仕事をしないといけないので本当にきつい。なかなか人が入ってくれない。(古田さんの活動で)輪を広げてほしいです」
(古田崚さん)「『古田くんのおかげで人いっぱい来てくれてまわってるわ』と言ってもらえるのが今の目標ですね。外部の目線をしっかり保ちつつ、やっていきたい。(Q移住して幸せですか?)めっちゃ幸せですよ。なんか生きてるなって感じがします」
コロナ禍を経て仕事や生活への価値観が多様化するなか、魅力ある地域への移住は今後も増えそうです。


 
   
  













