甲状腺のホルモンが過剰に作られ、全身の臓器に負担がかかるバセドウ病。
医者には、体力の消耗が人より激しく疲れやすくなるため、普通に生活することさえ難しいと告げられました。
▽宮城武斗さん
「なぜこうなったんだろうと思ったのと、自分が今病気なんだという現実を受け入れられない状況でしたね。順調に回復しても以前のような走りはもうできないと思ったほうがいい、って言われたので。その瞬間にもしかしたら自分の競技人生は終わっちゃったのかなって」

投薬治療開始から5か月で、身の回りのことや、大好きな「ランニング」も再開できるように。それでも…
▽宮城武斗さん
「体の感覚的に、これぐらい動かせるだろうという自分の中のイメージがあまりにも強すぎて。この動き方と自分の体の認識のギャップが凄すぎて、走り始めはそれが苦しかったですね」
練習の強度を下げているはずなのに、感覚のすり合わせができないもどかしさ。
代謝が上がりすぎて、1か月で体重が6キロ落ちたこともありました。そんなつらい闘病生活を1番近くで支えてくれたのが、競技者であり、交際している愛美さんでした。