今年1年を振り返るシリーズ「回顧」。戦後80年を迎えた今年は、自衛隊と沖縄県民の関係に変化がみられた年となりました。
沖縄全島エイサーまつりでは陸上自衛隊が初めて参加し、トップバッターを飾りました。観客は…
「いつも見てる沖縄市の青年会とは、また違う格好良さがあって。良かったと思います」
「地域に密着して、地域も盛り上げてくれるので。応援してます」
「男気が溢れていたと思います。大歓迎です」
一方で、自衛隊としての出演に抗議する市民もいました。
「自衛隊員一人一人には何の恨みもないです。ただ軍隊として自衛隊はある以上、先祖供養には絶対に向きません」
今年は、こうした自衛隊に対する抗議の声を遠ざけようとする動きが顕著になりました。その筆頭が、県議会です。自民・公明会派は共同で、「自衛隊及び隊員とその家族に対する差別的な風潮を改め、県民に理解と協力を求める決議」案を提出しました。
沖縄全島エイサーまつりへの陸上自衛隊の出演が明らかになった際、市民団体は
「自衛隊の宣伝になる出演は県民感情から許されない」と出演取りやめを要請。これを自民会派が問題視しての決議案でした。
与党は「何をもって差別とみなすのか。根拠がない」と反発しましたが、決議案は賛成多数で可決されました。
また小泉防衛大臣は今月に入って、衆議院の予算委員会で、就任後初めての沖縄視察を振り返り、次のような答弁をしています。














