「電気の恩恵だけ受けている人、地元のつらさ感じて」
13回忌となる今年の盆。家族とともに父・宗悦さんの墓参りに訪れた。10月の再稼働まで、あと2か月に迫っていた。

Q.まもなく再稼働ですが、父・宗悦さんはどう見ている?
阿部美紀子さん
「腹立って腹立って仕方ないでしょうね」
東北電力 樋口康二郎社長
「女川2号機の再稼働は、当社にとって大きな節目となります」
女川原発2号機は10月29日、約13年半ぶりに原子炉を起動した。ただ、起動から5日後、発電の再開に向けた作業の中で機器に不具合が発生。一時、原子炉の起動を停止させた。
東北電力は再発防止策を講じたとして、原子炉を再起動。11月15日に発電を開始し、12月中にも営業運転を始める。
震災から13年半。女川町も復興が進んだ。この夏、町を盛り上げるため若者たちが
盆踊り大会を企画した。

阿部美紀子さん
「人が集まれるようになったのはいいことだと思う」
美紀子さんは、安心して暮らせる町を将来に残したいと考えている。

阿部美紀子さん
「よく立地自治体には、交付金がいっぱい下りて良いとほかの地域の人からは言われますけど、そういう人はリスク、いざとなったら何もかも置いていかなければいけない、そういう思いを感じたことがないからじゃないかな。電気の恩恵だけを受けている人はもうちょっと地元のつらさを感じてほしい」














