■減収で地方のサービスはどうなる
吉村知事が会見でも口にした「地方サービスへの影響」はどうなるのだろうか。仮に山形県が300億円の減収となったからといって、サービスの低下には直結しない。
なぜなら、「地方交付税」があるからだ。

別の税制担当者によると・・・
地方交付税とは、国が地方の公共サービスを維持するために各自治体に配分するお金のこと。とてもよくできた仕組みで、仮に地方が資金不足になった場合でも、地方交付税が交付金となり自治体は地域サービスを守ることができる。
ただし、地方交付税は国が出す。
国に納税するのは国民。
資金が足りなくなれば国債が発行され、未来への借金となる。減収を単に補てんするという考えでは、結局国民が何らかのカタチで負担することになるのだ。