戦争を全く知らない若い世代も“戦争の実相を知る努力を”
8月3日、澤地久枝さんは毎月3日に必ず国会前に足を運ぶ。安保関連法をきっかけに澤地さんが始めた抗議活動は、今年で10年目となった。
願いは一貫している。「戦争をくり返すな」。

澤地久枝さん
「戦争というものに反対だという気持ちを、言っていかなければならない。知らない間に今の政治はみんなが思っていることではなく、反対の方向へと次々にいろんなことをやりますね。だから私たちは、ささやかであってもここへ集まって、心やすくなっている人たちの間で確認し合うということを大事にしたいと思います。暑さに負けないでみんな頑張りましょう。ありがとうございました」
参加した作家 渡辺一枝さん
「ささやかな会だけど、私たちがやめたら向こう(政府)の思うつぼだというのは本当にそうだと思う」
参加した芸人 松本ヒロさん
「こういう体験した人のことを僕たちが継いでいくというかね。なかったことにするんじゃなくてね」
集まった人たちの中には、子どもの姿もあった。

澤地久枝さん
「私は若い人と話をするのは大事だと思う。だって、私の年齢の人たちはもうほとんどいませんよ。だけど若い子たちはこれから何十年も生きるんだからね。今言えることがあると思うのよ。私は言おうと思ってるわけね、言う義務があると思ってる」
「若いあなたへ」(それでも私は戦争に反対します。より)
「戦争をまったく知らない若い世代も、想像力を支えにして、人間の体験の極限まで近づいてゆけることを知ってほしい。そう、日本人がかつて直面した戦争の実相を知る努力です。そこから得る知恵を頼りに、現在進行している情勢をしっかり読みとってほしい」