ドローンで子どもを誤爆?
1万キロも離れた安全なところから、ドローンで、人を殺していく…
ブライアントさんの心は病んでいったと言います。

「朝の5時ごろだったと思います。ある家にターゲットがいるという情報が入り、やはり攻撃命令が下りました。ミサイルは家に命中。しかしそこで家に駆け込む人がいて、爆撃に巻き込まれたのです。報告書では、家に駆け込んだのは犬とされていましたが…あれは子どもでした。人間でした。ドアノブに手が届かない背丈の人間でした。犬ではありません」
退役するまでに、彼が遂行した攻撃は4000件以上、殺害したのは1626人に上るといいます。

「私には自殺願望がありました。安全装置のないドイツの警察用の銃を持っていて、その銃を使って自殺しようとしたこともあります。しかし愛犬のバロンが、擦り寄ってきたのを見て、銃を下ろしました」
アメリカ空軍のドローンパイロット700人余りを対象にした調査では、およそ6%、40人を超える人からPTSDが確認されたといいます。
(TBSテレビ「つなぐ、つながるSP 科学が変えた戦争 1945→2024」8月11日放送より)