BIMで何が変わった?
実際にBIMで設計した金沢市内のクリニックを訪ねました。BIMに周辺の道路や公園などの情報も取り込んで、あたかもそこにいるように完成後の建物の外観や中の様子まで見ることができます。

けやきクリニック整形外科 石川竣院長
「自然と調和した温かみのあるクリニックをコンセプトにしているので、待合室のイスの自然の感じを取り入れた色合いや、天井の吹き抜け感とか、かなり工夫しました」
松村キャスター
「それを巻さんが聞いて、こんな感じはどうですかとBIMで提案して」
巻さん
「そうです。静止画だけではなく実際に3Dモデルを動かしながら細かく検討していただきました」
石川院長
「バーチャルというか人が動くようにいろんな方向から見ることで検討することができたのがすごく有意義でした」
設計で石川院長がこだわったのがリハビリ室。隣の公園の緑や太陽の光を、たくさんの窓から取り込みたいという要望です。そこでBIMで太陽の方向や、明るさの強弱もシミュレーション、患者の細かい動きも計算し尽くした設計ができました。
松村キャスター
「あ、そうか患者さんがベッドに寝てあおむけになったときに緑が見える。なんかリラックスして治療を受けることができそうな感じがします」
実際にクリニックを訪れる方からの評判は?

石川院長
「すごく好評いただいておりまして、入りやすくて、温かみがあってすごくいいなって言っていただいております」
巻さん
「設計しがいがあります。本当に良かったです。そう言ってもらえてうれしい」

続いては、来春にオープン予定の石川県津幡町住吉公園温水プール。周辺や建物の屋内外を3D化し、さらに仮想現実の世界を映しだしてVRゴーグルで疑似体験できます。