これは蛍光灯?見分け方は「F」「EF」

【住】実際に入力してみましたが、いくら節約になるのかなどが数値で表示されるのでわかりやすいです。ところで家の照明が、蛍光灯かLEDかが分からないという場合はどうしたらよいのでしょうか?

【平】品番で確認できます。経済産業省によると製品本体に付された品番が「F」と「EF」で始まるものが蛍光灯です。これ以外にも、「EX」または「三波長」と記載されているものもあります。

ただし水銀の使用量が多く先行して禁止された「ハロリン酸系蛍光灯」には品番の記載がないものもあります。さらに海外製品の場合、品番の表記が異なることもあります。LEDについては、国内統一規格がなく各社ばらばらの表記です(「F」で始まるLEDもあるので注意!)。分からない場合はメーカーに問い合わせてほしいと経済産業省は呼びかけています。

また、照明器具の適正交換時期はおよそ10年で、15年を過ぎると故障率が高まりますので、なるべく早い時期にLEDに交換することを、日本照明工業会では勧めています。

【住】最近は色々なLEDが出てきていますから、検討してみてもいいかもしれませんね。
【平】LEDの光は直進性が強く、照明の真下は明るくても電球が向いていない方向は暗くなってしまうといったことや熱に弱いといったデメリットが指摘されていますが、メリットとしては、消費電力が少ない、寿命が蛍光灯よりも約40倍長い、チラつかない、発熱しない、調光・調色機能を備えたものも多く、ライフスタイルに合わせた調整ができる、紫外線を出さないため虫が寄り付きにくいといったことが言われています。

また、法人や個人事業主については、LED化が対象となる補助金や助成金の制度もあります。この「蛍光灯2027年問題」をきっかけに、各ご家庭や職場のLED化をどう計画的に進めていくのかを考えてみても良いかもしれません。