訂正を繰り返した志賀原発の“情報”…評価すべき側面も
今回、北陸電力は漏れ出た油の量や津波の高さ、そして火災が発生したという誤報など、一度発信した情報を繰り返し訂正しました。一方で、周辺住民の安全が最優先だと考えれば、今回の発信方法はある程度評価できるという専門家の意見もあります。

東京大学大学院 岡本孝司 教授
「まず速報としては、地域の住民含めて危ない情報は先に出すべき。火災かもしれないけど“間違えると怒られるから報告しないでおこう”となったら逆ですよ。火災は誤報だったから安心してって流してほしいと、マスコミと電力会社とのコミュニケーションを普段からやっておくべき」
原発の再稼働に向けて、さまざまな課題が浮き彫りとなった今回の能登半島地震。行政と電力会社、周辺の住民だけでなく、原発立地県として私たち県民一人ひとりが複合災害への備えに目を向ける必要があります。