今からおよそ20年前まで、石川県珠洲市に原発を建設する計画があったことをご存じでしょうか。候補地にあがったのは、珠洲市の三崎町寺家と高屋地区。元日の地震で津波や海底が隆起する被害があった場所です。もし、珠洲原発が稼働していたら…私たちは過去の経験を教訓に、これからの未来を考える必要があります。


北野進さん
「あそこに波返しが見えますよね。あのあたりまで海が広がっていた。ここまで風景が変わってしまうとびっくりですよね」
珠洲市の高屋地区。かつてこの場所は原子力発電所が建設される候補地の1つでした。元県議会議員の北野進さんは、およそ2メートル隆起し露になった海底を見つめながら、反原発運動に奔走していた日々を思い返します。

北野進さん
「このあたりに見張り小屋作って、向こうから関電の車が入ってきたので。“こんな遠く離れた能登の先端まで来てなんで原発つくるんだ”と、“そんないいもんなら都会につくれ”と」