■6月19日続報 現場は上り坂だった
おととい、上山市でバスガイドの女性がバスと電柱に挟まれ死亡した事故で、バスは電柱にもぶつかり、左後部が壊れ、後ろの窓も割れていたことがわかりました。
この事故は、おとといの朝、上山市新湯で、宮城県涌谷町に住む佐々木仁美さん(39)が、バックするバスを誘導中に電柱との間に挟まれ死亡したものです。

この事故で、警察は、バスの後方の安全をよく確認していなかったとして、佐々木さんの同僚でバスを運転していた69歳の男を現行犯逮捕しました。

現場にいた関係者によりますと、当時、佐々木さんは「ストップ」と叫び、後退するバスを叩いていたということで、バスを止めようとしていたとみられるということです。

その後の取材で、バスは電柱にもぶつかり、左後部が壊れ、後ろの窓も割れていたことがわかりました。また、現場は若干の上り坂になっていたということです。

2人が勤務する宮城県のバス会社によりますと、バスには後方の様子を確認できるバックモニターやカメラ、運転席で外の音を聞くためのマイクがついていて、事故の前日にこれらの点検を行いましたが、異常は見つからなかったということです。

また、バスを運転していた男は、勤務して21年のベテランで、事故当日の朝7時ごろ、アルコールと健康状態の確認をしましたが、いずれも異常はなかったということです。