■「閖上太鼓が皆さんをつなげられるといいな」
そして、迎えた祭り当日。会場には屋台が立ち並び、集まった大勢の人で閖上は活気づいていました。太鼓保存会のメンバーが円陣を組みます。
閖上太鼓保存会 三浦勝治さん:
「12年ぶりの閖上での夏まつりとにかく楽しんでいきましょう!よーお!お願いします!」

披露したのは保存会の代表的な演目「閖上大漁太鼓」です。
三浦さんは、集まった人たちの前で演奏できる幸せをかみしめながら演奏しました。

三浦勝治さん:
「演奏していても皆さんの顔を結構見るんですよ。そうすると知っている人がいるとうれしくて。思いっきり打ちましたきょうは」

演奏が終わった瞬間に割れんばかりの拍手が・・・。

観客:
「すごかったね太鼓ね、やってみたいね」
「私たち地元でも(閖上に)来なかったんですよ。それが来られるようになった感じがします」
三浦勝治さん:
「見ている皆さんも笑顔で、手拍子をもらいながら、一体感のある演奏だったと思う」
祭りのフィナーレは、過去最大規模の1万80発の花火が閖上の夜空を彩りました。

三浦さんも再建した実家に親戚と集まって花火を見上げました。
三浦勝治さん:
「みんなで花火を見ていたことが、きょうこうやってまたできたことが本当にうれしい。閖上太鼓が皆さんをつなげられるような役割を持てるといいなと思っている。震災前に負けないもっと活気ある町になるといいなと思う」


12年ぶりの祭りで力いっぱい勇壮な太鼓の演奏を披露した三浦さん。これからもふるさとへの思いを胸に太鼓の音で元気を届けます。