■「迷うくらいだったらやった方がいい」

三浦さんが大好きだった閖上の町も一変しました。
それでもふるさとに元気を届けようと被災から3か月後、まだがれきの残る町で太鼓を演奏しました。


閖上太鼓保存会 三浦勝治さん:
「こんな時に太鼓をたたいていいのかなという思いと、でもやっぱり太鼓が好きだという中で、迷うくらいだったらやった方がいいよねということで。たくさんの声援をもらって喜んでもらって、やったことは間違いではなかったと思えた」


震災後も閖上を拠点に活動を続けてきた三浦さんたち保存会。2019年のまちびらきを経て今年12年ぶりに閖上に帰ってくる、なとり夏まつりで演奏することが決まり、この日は最後の練習、熱が入ります。

閖上太鼓保存会メンバー:
「(三浦さんは)いつも前向きな言葉で引っ張っていってくれる


閖上太鼓保存会 三浦勝治さん:
「特に閖上で演奏するときは亡くなった人たちに届けたいという思いがある。閖上で私たちの太鼓の音を響かせるのは、とても意味のあること。もう気合が入った。あとは本番を待つのみですね」