戦闘機? 1週間前の夜空に響いた大きな音によみがえった記憶

さかのぼることおよそ1週間

18日から20日ごろにかけて、松山市内上空を低空で飛行する戦闘機と思われる機体が、多数目撃されていて、SNSなどにも同様の書き込みが相次いだ。

特に、19日の深夜、日も変わる時間帯には、ジェット機によると思われる爆音が複数回響き渡り、広い範囲で多くの人がそれを聞いていた。

当時、自宅に居た記者もこの音を聞いていたが、雷鳴のように夜空を震わせるような、かなり大きな音だった。

余談だが、記者は過去に間近で戦闘機を取材する機会があった。

10メートルほど離れていただろうか、目の前に、F-4ファントム戦闘機とF-15イーグル戦闘機が2機ずつ、合わせて4機が、格納庫の前のエプロンに並ぶ。

【過去に取材した航空自衛隊の「F-15Jイーグル」戦闘機】

エンジンが起動されると、地面が震えた。回転するタービンの発する高い金属音と、吹き出す排気による重い低音。そのエンジン音は、旅客機などとは全く別物だった。

身体に振動が伝わり、防音用の耳当てを装着していても、長時間は耐えられないような、まさに轟音が響き渡った。

真夜中の松山市内で、唐突に響き渡った大きな音は、そんな経験を思い出させるものだった。

愛媛県によると、この夜、松山市内だけで19件の「米軍機目撃等情報」が寄せられている。

その内容は「大きな轟音がした、何か分からず不安」「戦闘機のような飛行機が通過した音が聞こえた」といったもので、松山市や松山空港事務所、陸上自衛隊松山駐屯地などに通報が寄せられたという。