大阪府幹部「ミャクミャク事件は決めつけ」知事に「疲れ出ている」

一連の吉村知事の発言を、府の幹部はどのように受けとめているのでしょうか。まずは、ミャクミャクが損壊された事件について。
(府幹部)
「あれは決めつけ。はじめ話を聞いた時、どう考えても『酔っ払いやろ』と思った。”サラリーマンが無性にイライラして、酒飲んで発散したい”みたいな、ああいう気持ちが知事はあんまり理解できへんのやと思う」
また、万博運営費の赤字負担について言及した点については。
(府幹部)
「ちょっと橋下さんの発言を肯定した部分があったでしょ?あれでは(その後に否定しても)伝わらんって。」
「赤字の話は(言及するのは)早すぎる。今やらなあかんことは、どうやって入場券収入を稼ぐかということ。1400万枚は前売りで稼がなあかんのやろ?うち700万枚は経済界が買ってくれた分で、じゃあ残り700万枚どうやって買ってもらうのか。今の状況で700万枚も買ってくれると思うか?そこを改善するようなやり方を考えんと」
こうした一連の”迷言”の背景は、「疲れ」と「協会の発信不足」だと指摘しました。
(府幹部)
「完全に疲れが出てる。まあ本人的にも、ここまで万博の批判がずっと続くと思ってへんかったと思う。(知事が協会内で就いている理事・副会長職は)協会のやったことの承認をする立場やから、細かいことまで彼は分からんのよ。それが、何度も囲みの場で叩かれて、”吉村知事の万博”みたいになってしまう」
「例えば愛知万博やったら、トヨタの奥田碩会長(当時)が愛知の威信をかけて取り組みはった。70年万博は石坂さんという当時の経団連の会長が万博成功に向けて頑張った。そやけど、今回の会長はお飾りになってしまってて、事務総長の石毛さんは根っからの役人。今回の万博はほんまに”顔”が無い。石毛さんも知事くらい毎日囲みやったらいい。ほんで、今日の進捗状況はこうです、新しい話はこうですってやった方がいい」
さらに、今後起こるであろう懸念を口にしました。
(府幹部)
「懸念しているのは、チケットの買い方があまりにも複雑すぎること。秋ぐらいに来場予約とかできるようになって、その頃になったら海外パビリオンとかも展示内容を言うようになってきて、そしたら『万博行ってみようかな』って思う人も出てくるかもしれへん。そんな人が、あんな複雑なチケットの買い方やられたら、『どうせテレビでやるからええか』って思われる」
課題ばかりの万博。世間を盛り上げながら、果たして無事に開幕を迎えられるのでしょうか。