高水温に強いワカメを研究
県水産技術総合センター 長田知大技師:
「こちらが階上地区で採取されたワカメに由来する配偶体(精子や卵)、こちらが高水温に耐性あるんじゃないかという風に採られたものです」

センターの研究で、気仙沼市階上地区の水温が高い所に生息していたワカメは高水温に強く、志津川の一部のワカメには大きく育つ特徴があると分かりました。この二つの精子や卵をかけ合わせることで、高水温に強く、成長が早いワカメを作ったのです。
海の環境変化とは
センターがワカメの研究に取り組む背景には近年の気象や海の環境変化があります。三陸ワカメの養殖は今シーズン天候の影響を大きく受けました。
ワカメ漁師 畠山義弘さん:
「この辺(内湾)はみんなしけにやられて今年は2回低気圧に(やられた)」

今年に入ってから、発達した低気圧が日本付近に近づきやすく、県の沿岸部は波の高い日が多くなりました。取材当日も、船を出せるギリギリの波の高さでした。