まるで巨人が切った豆腐のような「トーフ岩」
屋久島は標高2000メートル級の山々がそびえ、「洋上のアルプス」とも言われますが、その山岳部には「トーフ岩」と呼ばれる巨大な花崗岩もあります。包丁で輪切りにしたような不思議な奇岩で、山の頂に巨人が切った豆腐をそっと置いたようです。
地中深くで生まれた花崗岩には大きな圧力がかかっています。それが隆起すると圧力から解放されて、岩に亀裂が走ります。そこに雨水などの水分が入り込み、冬に凍ると膨張してさらに亀裂が広がり、ついには輪切りにしたような巨岩が誕生したのです。
このように花崗岩と深い関係のある屋久島ですが、違った成り立ちの島々も世界遺産になっています。














