決起集会めぐり迷走した盛山大臣の答弁

男性によると、教団が、盛山大臣に近づいたのは、2005年の初出馬から。憲法改正に賛成していることが、その理由だったという。

3年前の選挙には、関連団体が主催する決起集会まで開かれていた。司会は男性が務め、約70人が参加したという。横断幕には「主催:世界平和の連合」の文字。

その場で盛山大臣は、「憲法改正」や「家庭教育」、「LGBT問題を慎重に扱う」など、教団側の政策に賛同を求める「推薦確認書」にサイン。世界平和連合から推薦状を受け取ったという。

この集会をめぐって、盛山大臣の答弁は迷走した。

盛山大臣(6日)
「はっきりした記憶はごさいませんが」
「覚えておりません」

だが翌日には…

盛山大臣(7日)
「写真を見て、こういうことがあったのかなというふうに、薄々思い出してきた。十分に内容をよく読むことなく、サインをしたのかもしれません」

旧統一教会関連団体の現役幹部
「ぱっと見たら分かるわけです。そんなに文章もたくさんないから。それを『したかどうかわからない』という話に今なっていて。『今さら何言ってんの』という話なんです」

長年応援してきた盛山大臣が、教団の解散命令を請求したことに、男性は…

旧統一教会関連団体の現役幹部
「旧統一教会の解散命令請求をご本人が出すという、とんでもないことをされたわけですから。ちょっと傲慢に聞こえるかもしれないけども、一番の厚い支持者層っていうのは、あなたがた、どこだと考えてんだと。後ろから支えて、表に出ないで、歯を食いしばってやってきたのは、どこかわかるのかと。応援するんじゃなかった、みたいな感じになっているわけですよ。非常に残念です」

ほかにも、裏切られた思いがあるという。

教育行政に影響を及ぼそうとする教団としては、文科大臣に就任した盛山氏に
こんな期待をかけていたが…

旧統一教会関連団体の現役幹部
「教育の内容を、もう一度見直していただいて、本当は盛山先生にやってほしいと私は思ったんだけど、全然違うことをやっているからね。腹立つということになるわけで」

──盛山さんを応援して、結局いいことはあったんですか?

旧統一教会関連団体の現役幹部
「何もない。(教団が否定的な)LGBTの問題だって、そんなに聞いた事ないし。人格教育だって、(盛山大臣が取り組んだと)聞いたことはないし」