(ブルームバーグ):11日のエネルギー市場で原油は大幅反落。トランプ大統領が予定していたイラン攻撃を取りやめたと明らかにし、和平合意が近いとの認識を示したため、売りが膨らんだ。世界のエネルギー輸送を混乱させてきた戦争に対し、その終結に向けた期待が高まった。
国際指標の北海ブレント原油は一時、4月中旬以来の安値となる1バレル=89.46ドルまで下落した後、90ドル近辺で推移した。

米政府はイランへの威嚇と和平合意の実現を訴える姿勢の間で揺れ動いており、時には数時間のうちに立場が変わることもあった。
バッファロー・バイユー・コモディティーズのクロスアセット・マクロ戦略・トレーディング責任者、フランク・モンカム氏はトランプ政権によるこうした相反するメッセージについて「原油トレーダーが市場で確信を持ってリスクを取ることを難しくしている」と指摘。「ただ、この戦略は在庫が完全に枯渇する局面に近づくにつれて、効果を失うリスクがある」と述べた。
原油価格はイラン紛争時の高値から25%超下落しているが、恒久的な和平合意の実現はなお見通せていない。米国とイランの長期化する交渉は、ホルムズ海峡の再開に向けてほとんど進展をもたらしておらず、ここ数カ月は価格変動が激しくなっている。
足元では、多くの市場参加者がリスクエクスポージャーの縮小を余儀なくされる中、原油取引は低調な状態が続いている。北海ブレント原油先物の未決済建玉は、2025年3月以来の低水準に落ち込み、投資家が様子見に回らざるを得なくなっていることを示している。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は、前日比2.32ドル(2.6%)安の1バレル=87.71ドルで取引を終えた。北海ブレント先物8月限は2.9%安の90.38ドルで引けた。
原題:Oil Tumbles as Trump Cancels Iran Strikes, Says Deal Is Close(抜粋)
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