ENEOSホールディングスは、ブタジエンなどの分離・精製や誘導品の製造・販売を手掛ける米TPCグループを、債務を含め12億8000万ドル(約2000億円)と評価する取引で買収したことが、ブルームバーグ・ニュースが確認した文書で分かった。

TPCの買収自体は7日に発表されていたが、取得額は公表されていなかった。

ENEOSはTPCがヒューストンで手掛ける石油化学事業に加え、テキサス州ポートネチェスとルイジアナ州レイクチャールズのターミナル事業を取得する。TPC経営陣が署名した文書によると、TPCは複数の売却先候補と協議していた。

ENEOSとTPCの担当者は、取得額に関するコメント要請に直ちに応じなかった。

TPCは長年、ディストレスト債市場で注目されてきた。工場で相次いだ事故の余波に苦しんだ末、2022年に米連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した。特に注目を集めた事故の1つが19年のポートネチェス工場の爆発で、周辺地域が有害な大気汚染にさらされ、約7800件の法的な請求につながった。この工場はその後、操業を停止。19年7-9月(第3四半期)の利益は75%近く減少した。

TPCは社債保有者に株式を付与することで破産手続きを終えた。再建計画では、大気汚染の被害者を含むその他の債権者に現金3000万ドルを支払うことも盛り込まれていた。

原題:Eneos Said to Acquire TPC Group at $1.3 Billion Enterprise Value(抜粋)

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