(ブルームバーグ):トラスコ中山が販売する箱型の冷房設備の利用が、製鉄所や建設現場、ゴルフ場などで広がっている。人間冷蔵庫をうたう同製品は、人が1人入れるほどの大きさで、約5℃の冷気が首から背中にかけてあたり、全身を冷やす。40℃以上の酷暑日が観測される中、熱中症対策などで商機を見込む。
「ど冷えもんBOX」は4月に発売され、1台150万円で、累計販売台数は約200台となった。エアコンが使いにくい場所での利用を想定しており、熊本地震の避難所にも貸し出しされたという。ボックス内は15℃に維持される仕組みになっている。
トラスコ中山の東京商品部部長の松原史明氏は、休憩の場所というよりは、暑さが原因で起きる症状を「重症化しないような助けとなる製品」を目指したという。
日本気象協会は今年、40℃以上の日の名称を「酷暑日」とすると発表。すでに福岡県や熊本県、香川県などで相次いで観測された。35℃以上の猛暑日も増加する中、暑さから従業員を守る必要性が高まっている。
25年には厚生労働省が熱中症の症状悪化を防止するための対策などを定め、周知することなどを義務化した。松原氏によれば、同社の法人向けスポットクーラーの需要は、ここ数年毎年2倍ずつ増えている。
トラスコ中山では、すでに導入が進む製造・建築現場だけでなく、ショッピングモールや夏の野外フェスなどでの需要も見込む。マッサージチェアのように、時間課金制での提供も検討しているという。またドイツや米国など海外からも引き合いがあり、各国の規格認証取得に取り組んでいる。
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