人工知能(AI)スタートアップの米アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)は、イランの小学校へのミサイル攻撃で推定120人の子どもが死亡したとされる問題について、自社のAIモデル「クロード(Claude)」がどのような役割を果たしたのか把握していないと述べた。

今回の発言は、最先端のAIツールを米軍に提供する企業の経営陣が、実際にどう利用されているのか、状況を十分に把握できていない実態を浮き彫りにする。

ただ、この件での利用が同社の方針に違反したとは考えていないとし、軍の意思決定者は最善の状況下であっても重大な過ちを犯すことがあると主張した。

ブルームバーグのインタビューに応じたアモデイ氏は、Claudeが攻撃に使われたかどうかとの問いに対し、「われわれにはアクセス権がなく、これらのモデルが実際にどのように使われたのか正確には分からない」と答えた。その上で「本当に痛ましい出来事だ」と語った。

「人間が最終的な判断を下すというのが、われわれが確立した原則であり、今回も守られたと考えている」と説明。「クロードや他のAIがどのような役割を果たしたかは分からない」とした上で、この原則がなぜ重要なのかを示す事例だとの認識を示した。

今回の攻撃については、米国防総省が調査を進めている。

Photographer: Source: Bloomberg

攻撃の激化や迅速な殺害を支援するリスクに抵抗はないのかとの質問に対しては、米国が軍事面でより効果的な能力を持つことを支持すると語った。その上で、一段と「強力」であることは戦争を引き起こすのではなく、抑止につながるとの考えを示した。

「政策判断は基本的に軍の意思決定者に委ねなければならない」と述べ、最終的な判断は人間が下すと話した。

AIを活用した戦争技術の開発は無制限に利用されたり、民主主義的な価値観を損なったりしない限りは、第3次世界大戦を回避し、中国による台湾侵攻への防御に寄与し得ると述べた。

その上で「中国やロシアがAIを活用してあらゆる情報を分析し、台湾やウクライナへの攻撃にAIを利用する一方で、われわれがそれらを防衛できないような世界は望まない」と述べた。

原題:Anthropic CEO Doesn’t Know If Claude Used in Iran School Strike(抜粋)

もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp

©2026 Bloomberg L.P.