2|ファミリーマートの「涙目」シール~食品ロス対策の取り組み好事例
たとえば、2025年3月にファミリーマートが開始した取り組みは、その象徴的な事例であろう。
同社は東海地方での実証を経て、値下げシールのデザインを大きく変更し、全国展開に踏み切った。
新しいシールには、おむすび型のキャラクターが涙目で「たすけてください」と訴えるイラストが描かれており、消費者の感情を直接刺激する仕掛けになっている。
2025年4月の効果検証では、このシールを貼った商品の購入率が従来比で平均5ポイント上昇。店舗によっては10ポイント以上伸びるケースも見られた。
全国展開によって、年間で約3,000トンの食品ロス削減が見込まれている。
SNS上では「助けたくなった」「涙目に負けて買った」「見た瞬間に笑って泣いた」といった投稿が拡散し、発信者には若年層と思われる投稿も多く含まれていた。