小野さん「応援したくなる作品ばかり…」富山のアニメ会社に潜入取材。
映画を制作した「P.A.WORKS」は、2000年にアニメプロデューサーの堀川憲司さんが設立。

『Angel Beats!』といった学園ものや、温泉旅館で働く人を描いた『花咲くいろは』、アニメ制作の裏側を描いた『SHIROBAKO』など、「働くこと」をテーマにした「お仕事シリーズ」と呼ばれる作品を世に送り出してきました。

そして、最新作の舞台が「蒸留所」となったのです。
P.A.WORKS代表・堀川憲司さん:「クラフトウイスキーづくりに携わっている人たちの熱量というのがものすごいなと思って。製品だけではなく、作る工程とか、何にこだわっているというのが、一つの物語になっている。そこにものすごく情熱をかけているというところに、とても共感したんですよね。」

P.A.WORKS代表・堀川憲司さん:「ばれちゃわないかな…。例えば絵コンテのカット90。これはヒロインの琉生ですね。琉生が車の中で後ろを振り返って、『駒田蒸留所へようこそ』というセリフをいうのがこのカット内容ですね。」


P.A.WORKS代表・堀川憲司さん:「これが映画のスクリーン。このスクリーンに対して(琉生が)向こうをみていますよ、振り返ってセリフを言いますよ、というイラスト。振り返るだけで、これだけたくさんの絵を描きます。」
映画ではこんなワンシーンに。

堀川さんは、作品づくりを通して、蒸留所で働く人たちやウイスキーづくりに励む人たちの姿に影響を受けて、自分たちの立ち位置を再確認したといいます。

P.A.WORKS代表・堀川憲司さん:「地方でつくるアニメーションの作り方を目指すとしたら、これは『クラフトアニメーション』と言っていいのではないか。それは作品の物語だけではなくて、『ものづくり』というもの自体の物語を提供できるか、それを応援できるかということを、今後大切にしていこうという発想は、この作品を通してできたものかなと思います」