来年春の黒部市長選挙への出馬表明を前に、対立する最大会派がけん制です。黒部市の武隈義一市長が、市議会9月定例会の代表質問で再選出馬を表明する意向を固める中、最大会派「自民クラブ」は「過去5年間で市職員42人が自己都合による退職」をしていると主張しました。再選に対しても反対の姿勢を示しています。前回市長選での保守分裂の構造が、次回の選挙にどう影響するのか注目です。
11日に開かれた黒部市議会9月定例会。来年4月に任期満了を迎える武隈市長が再選に向けて出馬を表明する予定でした。

しかし、その前に質問に登壇したのは、再選出馬に反対する最大会派・自民クラブの中村裕一議員です。
自民クラブ・中村裕一議員
「自己都合の退職者について、本年を除き、過去5年間において42名となっていることについての受け止めを市長に伺います」

4年前の黒部市長選で初当選した武隈市長。しかし、当時は保守分裂選挙の様相を呈し、地元市議の支持も真っ二つに割れていました。
これまでも市長に対し厳しい質問を投げかけてきた自民クラブ。今回は「市長と職員の在り方」について市長の認識を質しました。
これに対し、武隈市長は。「働き方やキャリアアップに対する意識が大きく変化している表れ」とした上で。
黒部市 武隈義一市長
「市民福祉の向上に努め、多岐にわたる業務に責任感をもって携わる中で、心身が疲弊し離職に至った職員がいることも否定できません」
