前線を伴った低気圧が発達しながら北海道付近を通過中です。北海道の日本海側北部、オホーツク海側北部、太平洋側東部では、14日朝にかけて大雨による土砂災害や河川の増水・氾濫、暴風に警戒が必要です。白老町森野では観測史上最大の1時間雨量を記録するなど、各地で記録的な大雨となっています。

札幌管区気象台によりますと、北海道付近は気圧の傾きが大きく、大気の状態が不安定となっています。13日から14日未明にかけて、複数の観測地点で統計開始以来最大の雨量を記録しました。
白老町森野では13日午後9時15分に1時間あたり87.0ミリの猛烈な雨を観測し、1976年の統計開始以来の最大値を更新しました。登別市カルルス、釧路市音別町二俣、羅臼でもそれぞれ統計開始以来最大の1時間降水量を記録しています。
統計開始以来最大雨量を記録
白老町森野=87.0ミリ (13日午後9時15分・1976年の統計開始以来の1位を更新)
登別市カルルス=55.5ミリ (13日午後8時51分・1985年の統計開始以来の1位を更新)
釧路市音別町二俣=53.5ミリ (14日午前0時07分・1976年の統計開始以来の1位を更新)
羅臼=46.0ミリ (14日午前3時37分・2005年の統計開始以来の1位を更新)
初山別=45.0ミリ (14日午前2時37分)
また、14日午前4時時点の24時間雨量では白老町森野で391.0ミリ、登別市カルルスで345.0ミリを観測。登別市カルルスでは1985年の統計開始以来の最大値となりました。
最大瞬間風速は35m予想
北海道各地では強い風も吹いています。
14日午前4時までの観測では釧路町知方学で最大風速20.9メートル、最大瞬間風速28.6メートルを記録しました。
14日には日本海側北部・太平洋側東部・オホーツク海側北部の陸上で最大風速20メートル、最大瞬間風速35メートルの見込みです。海上ではさらに強く、最大風速23メートル、最大瞬間風速35メートルと予想されています。
日本海側北部、オホーツク海側北部、太平洋側東部では14日朝にかけて大雨による土砂災害や河川の増水や氾濫、暴風に警戒してください。
また、北海道地方全域では14日昼前まで大雨による土砂災害や河川の増水に、14日昼過ぎまで強風に十分注意が必要です。