この家も空き家。奥にあるあの家も空き家…

富山市の住宅街、清水町。

滝川良夫さん:「この家も空き家。それから奥にあるあの家も空き家。赤い建物の家の隣」「(記者:この辺りは空き家は多い?)多いかもしれんわね」

この地に82年住む滝川良夫さんです。滝川さんの住宅から半径100メートル以内には空き家が3軒あります。その理由は…。

滝川良夫さん:「老人の一人暮らしでね。(記者:お亡くなりになられた?)そうそうそう」「年寄りが多いってことだろうね」

これは富山市内における空き家の分布図です。赤色が空き家の割合が多い場所。特に目立つのは富山駅の南側、駅から2キロ圏内の地区です。

富山市居住対策課 光岡伸一課長:「公共交通沿線と言われる場所においてこれは古くからの住宅地、市街地と言われるところですけどそういったところにおいて空き家が多いように見受けられると」「1人暮らしの高齢の方が入院・入所されます。それでまず空き家になるケースが。ご家族はいるけど遠隔地、県外にお住まいで住むことができず空き家になる。そういったケースも当然あります」

県内における空き家の数は人口の減少に伴い年々増加傾向にあります。

2018年には6万戸と35年前と比べると3倍にまで膨らみました。

率にすると13.3パーセントと県内では8軒に1軒が空き家ということになります。