障害者の就労を支援する施設に義務付けられている管理責任者の常駐を行わず、常駐させているかのように虚偽の報告をしたなどとして、富山県富山市は、市内の施設に対し今月30日付でB型支援施設の指定を取り消すとしました。
23日に取り消し処分が下されたのは、富山市上栄にある就労継続支援B型事業所に指定されていた「スカイワーク月岡」です。
市によりますと、この施設の運営会社「日本ウェルフェア合同会社」(富山市南新町)は、施設の開設時、義務付けられているサービス管理責任者の常勤の配置見込みがなかったにもかかわらず、市に提出する書類に常勤として配置させると虚偽の記載をしB型事業所の指定を受けたということです。
サービス管理責任者とされていた人物についてこの施設での勤務実態はなく、実際は別の施設で勤務をしていました。
住民から通報を受けた市が監査を行ったところ、同社は当初虚偽の出勤簿を提出。最終的には、サービス管理責任者とされていた人物が勤務実態がないことを認めたということです。
「スカイワーク月岡」はことし10月1日からB型支援施設として運営されていましたが、今月30日の取り消しをもって事業の継続が不可能となります。
施設の定員は20人で、市は同社に対し、希望する利用者を別の施設に移すなどサービスの継続が適切に行われるよう指導を行うとしています。
また、市は同日、放課後等デイサービスと児童発達支援を手がける婦中町速星の「まみーず」に対しても、「放課後等デイサービスあみ」の管理者を常勤で配置させると虚偽の申告をしたとして施設の指定を31日付けで取り消すと発表しました。
こちらの施設は、来年1月から別の法人が同社から譲り受け、運営を続けるとしています。







