涙が蒸発、角膜が傷つきやすくなる…

多く聞かれた声が「目」への影響です。富山県眼科医会の新田正昭会長に聞きました。

富山県眼科医会 新田正昭 会長:「ハンディファンを利用した人の涙液の破壊時間は大体1秒から2秒、に減少するといわれています。要するにすぐに目が乾いてしまうという。そういう実験結果が出ています。ハンディファンの使い方もそのうち眼科医からに警鐘するようになるかもしれないです」

ドライアイとは涙の不足などが原因で目が乾き、目の表面に傷や障害が生じる病気です。

パソコンやスマートフォンなどを見続けることによってまばたきが減ることや、コンタクトレンズの長時間の使用や、夜型の生活、食生活の変化などライフスタイルも関わっていると言われています。

「ハンディファンだけじゃなくてエアコンや扇風機の風が直接目に当たると目の表面を保護している涙が蒸発し角膜がむき出しになることによって、角膜が傷つきやすくなります」

ハンディファンの風がドライアイのリスクを高めるというのです。それではどのように使用すればいいのでしょうか。

富山県眼科医会 新田正昭会長:「目に直接ファンの風をあてないようにするとか、UVカットの日傘やサングラスをするとか」

他にも目を閉じたり、顔以外に風を当てるなどの対策が有効です。ドライアイを進行させる恐れがあるハンディファン。「目以外」にもこんな注意が必要です。