中越パルプ工業の子会社である中越エコプロダクツ株式会社(高岡市)が、特別清算する方針であることが16日、東京商工リサーチの調べでわかりました。負債総額は約37億5100万円(2025年3月期決算時点)に上ります。
中越エコプロダクツは、 中越パルプ工業と株式会社環境経営総合研究所の共同出資によって資本金1億円で2018年7月20日に設立されました。
東京商工リサーチによりますと中越エコプロダクツは、環境経営総合研究所が開発した100%プラスチック代替の新素材「マプカ(MAPKA)」シートを製造していました。
しかし、環境経営総合研究所の粉飾決算が発覚し、 2024年8月に金融機関から東京地裁に会社更生法の適用を申し立てられ、この年の9月に会社更生法開始決定を受けました。その後、2025年2月に更生手続きが廃止となり、 3月26日には破産開始決定を受けています。
これを受け、 中越パルプ工業は2025年4月25日開催の取締役会で中越エコプロダクツの解散を決議し 「6月末を目途に解散する」と発表していました。しかし、 9月12日現在、 解散登記はまだ行われていません。この点について関係者は「解散手続きが遅れており解散時期は未定」とコメントしています。
中越エコプロダクツは負債総額約37億5100万円を抱え、今後、特別清算手続きに入る見通しです。
