工作・産業機械部品製造の「みつみ製作所」は今月4日、富山地裁より破産手続き開始決定を受けていたことが帝国データバンクの調べでわかりました。負債総額は約1億5000万円とみられます。

「みつみ製作所」は1963年11月に設立された工作・産業機械部品メーカーで、富山県内の樹脂製品メーカーや工作・産業機械メーカー、金属製建材メーカー向けに金属工作機械部品および省力化機械部品などの製造を手がけていました。

みつみ製作所 

得意先はいずれも有力メーカーで、一時は売上高は約1億4000万円を計上していましたが、製造技術が一般的なものであったため競合が激しく、販売価格は低位にとどまっていました。

2023年5月期以降は連続して営業赤字を余儀なくされ、2024年5月期には国内企業の設備投資が低水準となるなかで受注が低迷。さらに金属材料やエネルギーなどの価格高騰により製造原価と販管費が増加を続け、営業赤字となりました。

資金繰りがひっ迫し、借入金の返済を含む対外的な支払いが困難となったことから、8月29日までに事業を停止。富山地裁に破産申請の準備に入っていました。

負債総額約1億5000万円のうち、金融債務は約1億3000万円です。