用水路に向かうと、まさかのホタルイカ…
その謎を解明すべく現場の用水路に向かうと…。

記者:「Twitterで投稿された場所に来てみました。こちらの用水路にホタルイカが流れていたということなんですが今は…あっ、流れてきた。流れてきた。マジか」

本当にホタルイカが流れてきました。このあとも用水路を調べると、いたるところにホタルイカが水草に引っかかっていました。
なぜ、こんな場所に?
近くの人に聞くと…。
近くにいた男性:「生き物じゃないでしょ」
記者:「Twitter上だったらホタルイカなんじゃないかっていう」
男性:「たぶんね、食べて内臓とか色々みんながこれ捨てるからそれだと思うんだ。だから生きているやつじゃない」

まさか、水産加工場からの廃棄物だった!


その後も現場の周辺で聞き込みすると…。
水産加工会社の社長:「自然のものだし、添加物も使わずそのままだから解凍して(流して)いいかなと思って…」

実は、このホタルイカは、近くの水産加工会社が、用水路に流していたのです。その経緯を聞くと…。


水産加工会社の社長:「注文受けた分のホタルイカを生のホタルイカをしょうゆ漬けにしたりする商品がありまして、規格外の小さなホタルイカとかそういうものを取り除いていて、外れた部分を一部、少しだったりするもんですから、それを排水路に流していた」



この水産加工会社では、5月下旬から7月まで週に4日間、ホタルイカの加工を行っていますが、一日に廃棄のホタルイカがバケツ2杯分ほど出るといいます。

今回の行為については、使い道がないものイコール廃棄物に該当するため不法投棄に当たる可能性があります。

社長:「過去にはいまの何十倍の製品をつくっていまして、量的にはかなりの規格外が出たものですから、近くにある焼却場でまとめて処分していただいておりました」「ただ、だんだん注文が少なくなってきて、量的には何十分の一というかたちになるもんですから、大した量ではなく、流れて、一緒に流したということで、大変申し訳なく思っています」「少量なもんですから、魚のエサにもなりますし、いいかなとその範囲では思っていました…」


今後の対応については…。
社長:「私どもは長い間仕事をしておりまして、そういう意味での感覚が麻痺していたんだという反省はあります」「毎日出るのが少量なもんですから、焼却場に持ち込む量じゃないもんで、1週間とかまとめて冷蔵庫で保管しまして、引き取りにきてもらうなりと今後はしていきたい」


用水路を流れるホタルイカの不思議な光景。なぜという素朴な疑問から始まった取材の先にあったのは予想外の結末でした。