各自治体はマニュアルの整備を急ぐ

富山県内で初めて実施の判断がされた「緊急銃猟」について改めて説明します。

「緊急銃猟」とは▼市街地にクマが出没した場合▼市町村の判断によって▼ハンターに発砲許可を出すことができる制度です。

市街地で猟銃を使用する場合の条件は「住居、道路など人の生活圏に侵入していること」「人への危害を防止する措置が緊急に必要であること」など4つで、全国の自治体では発砲許可の判断基準を明確にするマニュアルの策定が進んでいます。

県内の状況を見てみますと、マニュアルの整備が完了しているのは砺波市と南砺市の2市のみです。

今回、緊急銃猟の許可がおりた富山市では簡易的なマニュアルの作成に留まっています。

マニュアルがなくとも緊急銃猟の許可は出せますが、円滑かつ迅速な緊急銃猟の実施のため、各自治体がマニュアルの整備を急いでいます。

また、マニュアルだけでなく、盾やトランシーバー、ヘルメット、腕章などの緊急銃猟を実施するための装備を整えるのにも時間がかかっているとのことでした。クマの出没が相次ぐなか、人身被害を防ぐために各自治体の早急な対応が求められています。