4日午前、山口県宇部市南部の広い範囲で都市ガスが漏れ、少なくとも22か所で建物火災が発生しました。市内にある、ガスを供給時に圧力を調整する整圧器”ガバナ”の異常が原因で、通常の約12倍の圧力がかかったとみられます。

警察と消防によりますと午前6時ごろから、宇部市南部の広い範囲でガス漏れの通報が約200件以上ありました。

また少なくとも市内22か所で、建物火災が発生したということです。いずれも、住宅などの一部が焼けたとみられ、2人が手にやけどをするなどの軽いけがをしました。

宇部市琴芝町の住宅では、台所の一部を焼きました。コンロを使おうとしたところ、ガスが勢いよく吹き出るような音がしたといいます。

火災被害があった住宅の人
「コンロの火花がついて、ガスの元栓のあたりから燃え上がった。ガスの元栓を閉めているのにずっと燃え続けた」

山口合同ガスではすでにガバナの点検は終えていて、病院や学校など緊急性の高い施設を優先して、復旧に対応する予定です。全体の復旧は未定ですが、来週早々にも完了したいとしています。