安倍晋三元総理を銃撃・殺害した罪に問われている山上徹也被告の裁判。

 12月4日(木)の第14回公判での被告人質問で、山上被告は「安倍昭恵さんをはじめとして、安倍元首相のご家族に何の恨みもなかった。安倍元首相を殺害したことでこの3年半、辛い思いをしていたのは間違いない。私も肉親が突然亡くなる経験をしていて、弁解の余地はない。非常に申し訳ないことをした」と、自らの犯行を初めて謝罪しました。


▽「安倍昭恵さんをはじめとして、安倍元首相のご家族に何の恨みもなかった」

 12月2日(火)や3日(水)の公判では、安倍元総理を殺害対象に選んだ点をめぐり、「安倍元首相は私の認識だと、旧統一教会と政治の関わりの中心にいる方だと思っていましたので。他の政治家だと意味が弱い」「あくまでも統一教会が攻撃の対象で、安倍元総理は本筋ではないと思っていた」などと述べた山上徹也被告。

 被告人質問最終日となった12月4日(木)の公判で、山上被告は、犯行について初めて謝罪しました。

【12月4日の被告人質問】
弁護人「謝罪をするのは被告人質問の最後でと?」
被告「はい」
弁護人「裁判で見聞きしたことを踏まえて謝罪したいと?」
被告「はい」
弁護人「あなたの行為で1人の命が失われたが?」
被告「安倍昭恵さんをはじめとして、安倍元首相のご家族に何の恨みもなかった。安倍元首相を殺害したことでこの3年半、辛い思いをしていたのは間違いない。私も肉親が突然亡くなる経験をしていて、弁解の余地はない。非常に申し訳ないことをした」