今シーズン一番の寒さとなり、日本海側などでは大雪となった各地。この雪は5日も再び強まる可能性があり、引き続きの警戒が必要となっています。さらに、雪とともに注意が必要なのが“クマ”。4日も温泉街などの市街地で被害が相次ぎました。

今季一番の寒気が流れ込んでいる日本列島。都心の最低気温は4.5℃と、今シーズン最も低くなりました。

商店街で立ち上る湯気。その正体は、肉まん。東京・中野にある人気の中華点心の店で、多い日は一日800個売れるといいます。

お客さん
「朝起きるのが寒すぎてつらかった。やっぱり温かいものが食べたくなって」

お客さん
「ちょうど小腹がすいたので」
「最高です」

ただ、この寒さ。肉まんだけでは、どうにもなりません。青森県弘前市。24時間で降った雪は最大で15センチですが、地元の人は「これからが本番」だと言います。

住民
「片付けても片付けても、水も一日いっぱい出しっぱなしで溶かした。それが何日も続くの、去年は」

群馬県みなかみ町では、柄が長いスコップで雪おろしをする女性がいました。みなかみ町藤原では最大41センチの積雪を観測しました。

能登半島の被災地・石川県輪島市。仮設住宅の屋根には雪が積もっています。そこで出会ったのが小さな男の子。雪かきに追われる大人とは対照的に、楽しそうに遊んでいます。ただ、保育所の時間が迫り、雪遊びは終了。

雪の影響は関東北部でも。栃木県日光市の中禅寺湖。風も強く、身をかがめて歩く人がいます。もみじには雪がかぶり、市内には除雪車も。ハトは雪を避けるように歩いています。

愛媛県からの観光客
「きのうの夜、お風呂に入ったらもう北風が冷たくて、露天風呂」

この雪で、観光地・竜頭の滝の近くにあるお茶屋さんは営業を断念しました。

今年の冬は「雪」以外にも注意が必要です。真っ白な雪の上に点々とついたのはクマの足跡です。4日、長野県の野沢温泉村で見つかりました。

記者
「男性はこちらで雪かきをしていたところ、クマに襲われたということです」

午前6時半すぎ、温泉街近くの路上で男性がクマに襲われ、顔や足などにけがをしました。命に別状はないということです。

男性を襲ったとみられるクマ。被害のおよそ15分後に、近くの住民が撮影していました。

クマを撮影した住民
「犬じゃないのね、あれ？クマ？って感じで。冬眠しませんね」

一方、富山市では、午前2時半ごろ、新聞配達をしていた70代の夫婦がクマに襲われました。夫婦は顔などにけがをしたものの、搬送されたときには意識があったということです。